耳コピ弾きのフレーズ範囲を、少し広めに設定する
mimiCopy を使って、フレーズ単位で少しずつ「耳コピ弾き」していく場合。
コピー範囲のフレーズだけを限定してリピートするのではなく、次のフレーズの終わりまでをひと固まりにしてリピート設定する。
次のフレーズに進む前に十分に耳が慣れるし、フレーズの流れがわかる。
そして、今コピー弾きしている箇所が終わって次のフレーズを聴いている間は、休める。
休みなしリピートは、聴いても弾いても疲れるので長く続けられないが、間に次のフレーズが入っていて休みがあると、休みなしよりずっと長く続けられる。
ビバップの運指
ビバップの曲の中でも特に転調が連続するものは、スケールやアルペジオの運指が上手くいかないと、指がからまってまともに弾けない。
チャーリー・パーカーをはじめとして、そもそもピアノ用じゃない曲が多いので、運指にそれなりの工夫が必要。ある程度のパターンはあるものの、自分には難しい。その場でいきなり弾けるのは、ビバップフレーズに相当慣れた人だと思う。
⭐︎ 上行の時に2から3に思い切り指を広げることがある。3の指を使いすぎ。4をもっと積極的に使うこと。
マイナーのダイアトニックコードのディグリーの♭
ディグリー自体に♭が付く。
たとえば第3音は♭Ⅲm7(♭5) になるが、これは黒鍵を意味しないことに注意。
キーCだとたまたま黒鍵になるため、初心者にとって紛らわしい。
全調スケール練習に『こどものスケール・ブック』を使う
『ピアノランド こどものスケール・ブック』(音楽之友社)は、メジャースケールとナチュラルマイナー、ハーモニックマイナー、メロディックマイナーが見開きで並んでいるので、とても見やすく使いやすい。絵も可愛い。メロディックマイナーの下行だけはジャズと違うので気をつける必要があるが。
スケールの掲載順がクラシック方式で、ジャズでよく使うサークル・オブ・5thとは逆回り。♭ではなく♯が増えていくので、最初はちょっと使いにくい。さらに、当然のことではあるが「Dメジャー」「Eマイナー」というジャズの一般的な表記ではなく、クラシックの「ニ長調」とか「ホ短調」とかになっている。(英語表記も小さく付いている)
「E♭メジャー」と言われればダイアトニックコードの鍵盤イメージまでパッと浮かぶが、「変ホ長調」と言われると「へんほちょーちょー……はにほへと……」